世界大学ランキング、京大は59位

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日本時間の10月2日に英タイムズ・ハイヤー・エデュケーションから発表された世界大学ランキングにて、京都大学は前回の52位から順位を落とし59位となった。1位は4年連続でカリフォルニア工科大学だった。

世界地図

 【Photo】 : Nicolas Raymond

10月2日にタイムズ・ハイヤー・エデュケーションから発表された世界大学ランキングにて京都大学は前回の52位から7つ順位を落とし、59位となった。またアジアにおいては前回の7位から2つ順位を落とし9位となり、1位は4年連続で東京大学だった。

京都大学が今後順位を上げていくにはどうするべきなのだろうか。

タイムズ・ハイヤー・エデュケーションとは?

タイムズ・ハイヤー・エデュケーション(Times Higher Education : THE)とはイギリスのタイムズ紙が付録として発行している情報誌である。世界大学ランキングは2004年から行われており、その他にも世界の大学や教育等に関するニュースの発信、大学を様々な側面から評価し表彰するなど教育・研究分野において大きな影響力を持っていると言える。また大学にとっては国際的な評価の基準として大学の教育・研究をアピールする材料となっている。

カリフォルニア工科大学が1位のワケ

さて今回の世界大学ランキングでは4年連続でカリフォルニア工科大学(通称:カルテック)が1位となったわけだが、さぞ大きな大学なのだろうと思ったら大間違い。この大学、教員は300人、学部生は900人程度という東大の10分の1以下という超小規模大学なのだ。

ではなぜそのような小さな大学が4年連続で世界のトップ大学として君臨しているのか。元京都大学助教でカリフォルニア工科大学ウォルターバーグ理論物理学研究所所長を務める大栗博司教授によればその理由は「小ささ」と「投資」だという。

「小さな大学」ということは不利な条件ではあるが逆手に取れば機動力のあるとも言える。他の有名大学がやらない研究であっても調べた上で可能性があれば積極的に取り組む。また一度やると決めた研究に対してはしっかりと十分な資金を投資していく。このスタイルが大学の精神の骨子となっており、多大な成果をあげることに貢献しているという。

またその「小ささ」ゆえに学生、教員、学長まで相互の垣根が低く、お互いの意志疎通が円滑になり、新たなアイディアが会話などを通して生まれてくることもあるそうだ。こうした「小ささ」というハンディをむしろ強みとするスタイルは日本の大学にも参考になる事例となり得るのではないだろうか。

日本の大学のこれから

大学ランキングの評価5項目の点数から、京都大学を含む日本の大学のランキングが停滞状況にある理由は「国際性」にあるようだ。日本の2トップである東大、京大は評価項目であるInternational outlookの点数を前回より上げたとは言え、京大では他の4項目においてはおおむね60~70点台である評価点がInternational outlookの項目は29点という低さである。今後は留学生の受け入れや留学支援、英語力の強化など国際力のある大学を目指していかなければならないだろう。日本の大学に更なる変革が求められている。


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【トップ画像】 : Alexey Kljatov
【参考】 : 現代ビジネス /  ReseMom
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