【秋の定番】きのこ同好会サークル「きのこじき」が選ぶ秋のキノコ10選!!

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秋と言えばきのこの季節。お店や野山には美味しいきのこがたくさんあるが、なかには危険なものも…。今回は京大きのこ同好会サークル「きのこじき」の堀井さんにこの季節に注目の10種のキノコを選んでもらった。きのこが分かれば野山の散策もより楽しくなること間違いなし!

■ 京大きのこ同好会サークル「きのこじき」とは…

京大きのこ同好会サークル「きのこじき」は2000年に結成されたサークル。京大構内から吉田山、芦生研究林など様々な場所できのこ観察などの活動を行なっている。また山で採れたきのこを食べたり、野山を散策したり、メンバーそれぞれがきのこを楽しんでいる。活動などの詳しい様子は下記のホームページから。

きのこじき https://kinokojiki.wordpress.com/

■ 秋のきのこ10選!!

今回は「きのこじき」に所属する堀井さんに秋に注目のキノコ10選を選定・解説してもらった。ぜひ野山に出かけて実際に観察してみたいきのこばかりだ。

・エノキタケ

エノキ

堀井「ご存知のエノキタケ。しかしスーパーで売られているものとは、形が全然違います。栽培のものは光を当てずに育てているため写真のものが本来の姿。また味や香りも天然の方が濃いです。傘が茶色くぬめり、きのこの柄にはビロード状の茶色~黒色の毛が生えています。英名がウィンターマッシュルームであることからも分かるように、時期としては12~3月で切り株や朽木から生えてきます。コレラタケと間違えることも考えられますが注意深く見れば間違えることはないでしょう。コレラタケは猛毒で死に至ることもあります。」

・ナメコ

ナメコ

堀井「おなじみのきのこです。ブナの倒木や立ち枯れから生えてきます。天然ものはおが屑栽培のものと違って味や香りが濃く、大きさも大きく育ちます。個人的には天然の方が好きです。特にブナの天然ものを食べると人工のものは食べられませんね。京都近辺の時期としては10~12月で少し涼しめなところが好きなようです。」

・クリタケ

クリタケ

堀井「まさにきのこって感じの色や姿をしており、名前のとおり栗っぽい感じです。キノコ狩りの対象として親しまれてます。味はたくさん採れるし悪いわけではないですが、他に美味しいきのこが採れるので微妙なところです。香りは特筆することはありませんね。時期は11月くらいまでです。」

・スギヒラタケ

スギヒラ

堀井「昔はスギ林に生える数少ない美味しいきのこで人気がありました。よく食べられていたのですが、最近になって中毒死の例があり毒きのことして認識されるようになりました。昔はきのこのせいで死んだとは思われてなかったようです。腎臓悪いと中毒になると言われていたのですが健常者でも中毒例が出ました。香りはいいきのこの香りという感じです。」

・ヒラタケ

ヒラタケ

堀井「英名がオイスターマッシュルームで、大きくなって傘が横に広がった見た目がその名の由来です。大きくなると20センチほどになることもあります。よく食べられている食用きのこでスーパーでは「しめじ」として売られています。ただし「ぶなしめじ」は別種。京都の時期としては12~2月でナラなどの枯れ木から生えてきます。味は美味で、ヒラタケの場合は栽培ものも普通に美味しいです。」

 ・ツキヨタケ

ツキヨタケ

堀井「日本でもっとも中毒が多いきのこの1つです。今年は滋賀県の道の駅で誤って販売され中毒事件が起きました。他のきのこと紛らわしく、特にヒラタケ、しいたけ、ムキタケと間違えて食べてしまわないように注意する必要があります。ちゃんと観察すればまず間違わないと思いますが注意が必要です。京都市内ではあまり見かけませんが京都の北の方のブナ林に行くとブナの倒木にいっぱい生えています。」

・ツチグリ

ツチグリ

堀井「英語でアース・スターと言い、成長すると外皮が裂けて星状に開きます。外皮は湿度に応じて丸まったり開いたりします。土の中にあり開いていない幼菌は食べることができ、食用として中の白い部分を食べているところもあります。ボールのような部分には胞子がぎっしり詰まっています。」

・ホコリタケ

ホコリタケ

堀井「つつくとてっぺんの穴から胞子を吹き出します。種類が多いため一概には毒の有無は言えませんが、比較的年中見ることができ、どこにでも生えます。ツチグリと同じく丸いきのこの中に胞子が詰まっています。」

・ムラサキシメジ

ムラサキシメジ

堀井「時期としては晩秋のきのこです。森の落ち葉がたまっているところにどこでも生えます。新鮮な時は綺麗な紫色で、食用とされていますが生だと中毒することもあります。食べ方としてはピクルスにして利用されることが多く、炒めものにすることもあります。ものによっては土臭いことがあります。」

・カニノツメ

カニノツメ1

堀井「キノコらしくないフォルムで見た目が「蟹の爪」のようです。そしてものすごく臭いです。具体的に表せないほど臭いです。食べたいと思う人は見つけて臭いを嗅ぐといいと思います。 その臭いで虫を寄せ付けて胞子を撒きます。時期としては晩秋に多く、11月や12月によく見かけますね。」

―きのこを山で採る際の注意点はありますか?

堀井「きのこを見分けるのはとても難しく、まだ知られていない種も多いため慣れていない人が見分けるのはとても困難です。とくに野生のきのこを食べるのはとても危険です。自己責任で食べるようにして下さい。体質や体調も中毒には関係してきます。慣れていない人はよく知っている人と一緒に山に行ったり見てもらったりするほうがいいでしょう。当然ですが知らないキノコを食べるのはもってのほかです。」

―きのこ入門者にアドバイスをお願いします。

堀井「きのこには分かっていない種類が多く、慣れてる人でも同定できない場合があります。しかしきのこには色々な楽しみ方があります。きのこは色や形が様々なものもあり名前が分からないきのこを調べる楽しみもあれば、きのこで染め物をする人もいます。食べる際には安全に気をつけて自分なりの楽しみを見つけるのがいいでしょう。」

 

※きのこの種類は多様であり、今回の記事には記載されていない注意点や類似の種もあります。自然のきのこを食べる際は十分に注意するようにお願いします。この記事を参考にきのこを食べ、中毒になったとしても当サイトまた「きのこじき」では責任を負いかねます。

 


 

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 【きのこの画像】堀井さんによる提供
【トップ画像】: Michael Hodge
【参考】: きのこじき
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