【研究者希望必見!】国際学会、参加リポート!

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研究者として重要な仕事のひとつ「国際学会」への参加…
研究者希望の学部生・院生なら、その名前を聞いたことがあるのでは?
今回は、その国際学会に発表者として参加した筆者が、その様子や仕組みをリポートします!

国際学会とは?

国際学会を一言でいうと、「世界中の研究者が集まり、各々の研究成果を発表しあう会」です。
規模も参加難易度も様々あります。また大きな学会になると分野ごとに分科会(Society)に分かれ、分科会ごとに学会が行われるのです。

今回私が参加した国際学会は、「米国電気電子学会(IEEE)」の分科会Magneticsが開催する「59th Annual Magnetism & Magnetic Materials Conference」(通称:MMM)でした。
今回は、その学会の参加までの様子をリポートします!

〜6月末:アブストラクト(研究概要)提出 &  8月初旬:参加可否決定

学会に参加するとなると、参加登録の他に「アブストラクト(研究概要、アブスト)」を提出します。
MMMでは200 words以内のアブストを元に主催者が、参加者を選抜するのです。
有名な学会ほど参加希望者も多く、参加拒否(reject)を言い渡される確率が高くなります。
提出して一ヶ月少し後の8月、アブストの受理(accept)連絡が来たら晴れて発表者として参加可能です。

9月末:学会誌用の論文提出 & 査読修正

MMMは「会場発表」と「学会誌掲載」の2つを兼ねた学会でした。
そのためアブスト提出後は、「学会誌用の論文提出」も必要となります。
その後、査読者(大体はどこかの研究者・教授)による査読があり、ここでも学会誌掲載の受理・拒否が選抜されます。
受理の場合でも、受理され方は3パターンあります。
「そのまま掲載(修正なし)」
「マイナー修正(注釈・図の記述修正)」
「メジャー修正(考察・内容の追加要請)」
修正猶予期間は2週間しかないので、メジャー修正となると先2週間が大変な事になります。

11月初旬①:学会会場へ!

学会当日までに発表準備をし、いざ発表会場へ向かいます!
今回のMMMはハワイ州ホノルルで4日間の開催でした。
ワイキキビーチ近くのホテルHilton Hawaiian Villageの会議用フロア全てを貸し切って行われます。
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また参加者には、学会のプログラム冊子が配られます。

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学会初日の夜は、参加者全体での立食交流会(reception)が行われました。ここで世界中の研究者との繋がりを拡げる事ができます!

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11月初旬②:学会発表

世界中の研究者の前での発表。その形式は2種類あります。

口頭発表(oral)」:スクリーンの前に立って聴衆に対して発表します。アブスト審査の際に高得点を獲得した研究が口頭発表に選ばれます。1人につき10分の発表と2分の質疑応答です。
ポスター発表(poster)」:広い会場に設けられた仕切り板にポスターを貼って、やって来た聴衆に内容説明します。口頭発表に選ばれなかった研究、または発表者が多すぎて口頭発表が開催できない場合に行われます。

わたしのオーラル発表会場は会場のなかでも小さめの部屋で行われました。
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また、発表者の発表には必ず査読者もチェックにやって来ます。そのため、発表時に欠席すると後々学会誌掲載を拒否される可能性があります。
ポスター発表では、発表者と聴衆との距離が近いこともあり名刺交換などで人脈を拡げる場面も見受けられました。そのため英語の名刺は持って行った方がいいと思います。

自身が発表会場を回って感じた事ですが、国ごとのMMM発表者の数は「アメリカ、日本、ドイツ」が一番多く、次いで「イタリア、中国、インド、韓国」の順で多い気がしました。工学系の強い国が多く並んでいますね。

学会に参加する意味

最後に、学会に参加する意味を紹介して終わろうと思います。
学会参加の目的は発表者として参加し「研究者としての実績を上げる」ことはもちろんです。しかし、発表者でなくても参加する意義は十分あります。

1.自分の研究分野のトレンドを知る。トレンドを知ることで、自分の研究の方向性の参考にすることも研究においては大切なようです。
2.人脈を拡げる。やはり研究コミュニティにおいても人の繋がりは重要です。学会に出ることで世界中の優秀な研究者と繋がることが出来ます。

これから研究者になろうとする学生の皆さん、ぜひ担当の先生にお願いして国際学会に連れて行ってもらってはいかがでしょうか!

 

 

京大のセンス、ぎゅっと。SENSE KYOTO


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【トップ画像】:NASA Goddard Space Flight Center
【参考】: 59th Annual Magnetism & Magnetic Materials Conference
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