哲学者・西田幾多郎の直筆史料をWeb上で!京都学派アーカイブを活用しよう!

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京都大学から東に進むと見えてくる「哲学の道」。そこはかつて京都大学の哲学者・西田幾多郎が歩いたためそう呼ばれるようになりました。京都学派アーカイブではそんな日本の偉大な哲学者が残した手記や原稿などの資料をWeb上で閲覧することができます。日本を代表する哲学者の思想の足跡を辿ってみませんか?

京都学派とは…?

京都学派は京都帝国大学(現・京都大学)文学部哲学教室の西田幾多郎、田辺元を中心に大正から昭和にかけて形成された哲学者集団の呼称で、前述の2名のほかにも和辻哲郎、九鬼周造、西谷啓治など著名な近代思想家達が含まれています。

京都学派の名称は人によってその範囲も様々で、思想的な観点からマルクス主義の戸坂潤や三木清といった思想家を京都学派に含めない見方もあれば、彼らを京都学派左派呼ぶ人もいるようです。今回紹介するWebサイト・京都学派アーカイブではそうした複雑な京都学派の括りを、人的なつながりを重視して、「西田・田辺という二代の京都帝国大学哲学教室教授のもとに学び,時に対立しながらも互いに影響を与え合った思想家たちの集団」と定義しています。

いずれにせよ京都学派は日本の近代思想史に大きな影響を与えた人たちであることに変わりはありません。

 アーカイブ

Photo:  Marino González on flickr

本物の史料が閲覧可能な「京都学派アーカイブ」

京都学派アーカイブは西田哲学や田辺哲学の研究を志す人への資料提供と一般の人々へ西田哲学などの史料に触れる機会を提供することを目的として、林 晋 文学研究科教授 (情報・史料学専修)、藤田正勝 同教授(日本哲学史専修)、出口康夫 同准教授(哲学専修)らの研究グループが2012年11月11日に公開した画像アーカイブサイトです。

サイトでは西田幾多郎の直筆史料と田辺元の直筆史料がデジタルデータとして公開してあり、彼らの筆跡を楽しみながら歴史的な史料を見ることができます。公開されている史料はサイト内で検索したり、画像をダウンロードしたりすることが可能で手軽に史料を手元に呼び出し保存することができます。公開作業は今後も続くようで京都学派アーカイブでは史料の所在に関する情報提供などを呼びかけています。西田幾多郎に関する史料は収集されていても田辺元やその他の人物の史料の収集はまだ手薄なようで、それらに関する情報が今後のアーカイブの発展にも必要不可欠なようです。

西田幾多郎は哲学の道を散策しながら自らの思想を深めていったそうですが、現代のわたしたちはネット上でアーカイブを利用しながら京都大学から生まれた偉大な思想を学び、思索してみるのもいいかもしれません。

京都学派アーカイブは以下のリンクから見ることができます。

京都学派アーカイブ http://www.kyoto-gakuha.info

 

京大のセンス、ぎゅっと。SENSE KYOTO


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【トップ画像】 : Franek N
【参考】:京都学派アーカイブ
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