アレもコレも妖怪のせい!?京都にまつわる妖怪達

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今年は「妖怪ウォッチ」が新語・流行語大賞でトップテン入りし、その可愛らしい姿のおかげで妖怪達が身近に感じられるようになりました。そんな中、「単位が足りない!」「恋人ができない!」等々京大生の中にも「これは妖怪のせいでは?!」と疑わずにはいられないことも多いでしょう。というわけで今回は京都に巣食う妖怪達を取り上げてみました。

 妖怪その1 「鵺」

鵺(ぬえ)は京都を代表する妖怪で『平家物語』などに登場する姿としては「頭が猿、胴は狸、足は虎、尾は蛇」という大変奇妙な姿をしています。

この鵺は永暦元年(1160年)の頃、帝である二条院の病の原因であるとして弓の名人であった源頼政によって退治されました。ちなみにこの鵺、なかなかしぶとい性格で一説によれば退治された鵺の霊は名馬に化け、それを欲しがった平家と頼政を衝突させ、頼政を敗北に貶めたという話があるほど。

京都の鵺にまつわる場所としては二条児童公園の鵺池があります。

鵺池では頼政が鵺の血がついた矢を洗ったという言い伝えがあり、幕末までは池の周りには鵺石と呼ばれる石が置かれ、触ると祟りがあるとされていたそうです。

また池のそばには鵺を祀った神社・鵺大明神があり、昭和4年に創祀されました。

 妖怪その2 「土蜘蛛」

土蜘蛛も鵺と同じく京都の代表的な妖怪。『

平家物語』に描かれている土蜘蛛は約1.2メートルほどの大きな蜘蛛で源頼光らによって退治されました。

エピソードは次のようなものです。

高熱にうなされ続け寝込んでいた頼光はある晩、背丈が2メートルもある僧に襲われます。頼光はとっさに僧を刀で斬りつけ応戦。駆けつけた坂田金時などの家臣が血痕を辿っていくと大きな塚があり、その塚の中には大きな土蜘蛛が。土蜘蛛は串刺しにして河原にさらされ、その後頼光の病状も回復したそうです。しかし妖怪とはいえ1メートルの蜘蛛とは何とも気味の悪い妖怪です。

土蜘蛛にまつわる場所は京都市北区にある上品蓮台寺の源頼光朝臣塚。そこはかつてあの大きな土蜘蛛が棲んでいた場所なのだとか。

そして土蜘蛛の住処は1つだけではありません。

京都市上京区にある東向観音寺にある蜘蛛灯籠は一条通りにあった塚を破壊した際に出てきたもの。

その壊した塚こそまさに土蜘蛛の住処だったのです。灯籠はある人が貰い受けたそうですがたちまち家運が傾いたため東向観音寺に奉納されたそうです。

住処を壊したとなればまだどこかに土蜘蛛が棲んでいるかもしれませんね。アクセス方法などは以下のリンクより。

 

くれぐれもお気をつけて。

京都観光Navi:上品蓮台寺 http://kanko.city.kyoto.lg.jp/detail.php?InforKindCode=10&ManageCode=24

洛陽三十三所観音巡礼 第三十一番札所 東向観音寺 http://www.rakuyo33.jp/31.shtml

絵馬

Photo:   Nemo’s great uncle on flickr

妖怪その3 「絵馬の精」

女の嫉妬は怖いとはよく言いますがそれは妖怪でも同じようです。

『伽婢子(おとぎぼうこ)』によると伏見区にある御香宮神社で、とある商人が奈良から帰る途中に寝泊まりすることにしました。しばらくすると自分を呼ぶ声が聞こえ、目を覚ますと直衣姿の男がおり「貴い方が詩歌・管弦を楽しむためどいて欲しい」と申し出ました。

見るとそこには美しい女性と侍女がいました。女性は琴を奏でながら美しい声で歌い、商人も勧められるままにお酒を飲みながら宴を楽しみました。

気分が良くなった商人は美しい女性に白銀の手箱を渡し、侍女にはべっ甲の箏爪を贈り、手をそっと握りました。すると侍女は微笑みながら手を握り返してくれました。

しかしそれを見ていた美しい女性は激怒。盃を侍女に投げつけ消えてしまいました。翌朝、商人が神社の絵馬を見るとその女性と侍女そっくりの絵馬が飾ってあったそうです。

さらに侍女の額には女性から受けたものと思わしき傷痕が…。

妖怪であっても女性はデリケートなようです。扱いには十分にご注意を。御香宮神社の情報は以下のリンクから。

御香宮神社 http://www.kyoto.zaq.ne.jp/gokounomiya/

 

以上3つの妖怪を取り上げてみましたが、その他にも京都には鬼や狐などの妖怪の数多くの伝説が残っており、いたるところにその形跡を見ることができます。今年の妖怪ブームに乗じて妖怪スポット巡りなどもいいですね。ただしアニメの可愛らしい妖怪とは違ってかなり手強い妖怪が多い模様。何でもかんでも妖怪のせいにすると手痛いしっぺ返しが来るかもしれません。

 

京大のセンス、ぎゅっと。SENSE KYOTO


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【トップ画像】 : Chie Gondo
【参考】:『京都妖怪紀行―地図で巡る不思議・伝説地案内』 著:村上健司 角川書店 2007年
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