iPS細胞を学ぶゲーム登場!京大で展示も。

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京都大学と言えばiPS細胞!と多くの方には認知されているであろう山中伸弥教授が開発したiPS細胞(人口多能性幹細胞)。このノーベル賞受賞の研究過程を体験できるiPad用ゲームが開発され関西で行われる「未来医XPO」にて展示されることになった。気になるその内容とは…。

 iPS細胞開発までの道のりを京大教授監修のもと再現!

開発されたiPS細胞について学べるゲームはその名も「iPS MASTER」(某アイドルゲームに似てると少し思った…)。京都大学iPS細胞研究所の高橋淳教授が監修し制作された。高橋教授は、ノーベル賞を受賞した山中伸弥教授が通称「山中ファクター(山中因子)」と呼ばれる遺伝子を探っている際に、候補に挙がっていた24種類の因子をすべて体細胞に入れてみるという山中教授も驚く発想でiPS細胞開発に大きく貢献した研究者の1人。iPS細胞を作り上げた人の監修という実に豪華な布陣ゆえにゲームの内容もサイエンスを忠実に楽しめる内容のようだ。

ゲームの内容はまず山中教授の研究室の一員として実験を開始。プレイヤーは体細胞をiPS細胞にする遺伝子を24個の候補から絞りこまなければならない。そのために実際に画面を操作して遺伝子を体細胞に入れる実験を行なっていく。さらになかなか遺伝子を特定できない場合は高橋教授が可愛らしいイラストとなって登場し、前述したアドバイスをくれるというのだ。そして山中因子を見事特定することができればクリア!修了証が表示されるという具合になっている。

また昨今のSTAP細胞の件もあってかゲーム中はこれもまた可愛らしいイラストになった山中教授が実験ノートの書き込みと考察を指摘してくる。実験ノートは重要な生の資料。大切にしなければ後々どこかで見たようなバッシングを受けかねないということだろう。

ゲーム制作は株式会社サイアメント代表取締役の瀬尾拡史(せお ひろふみ)氏が担当。東大理三で医師免許を取得し、同時にデジタルハリウッドで3DCG技術学んだという異色の経歴の持ち主だ。その医学知識とCG技術を活かしてサイエンスCGクリエーターとして様々なコンテンツを制作。多数の受賞歴をもつスゴ腕である。本人曰くこのゲームは自信作。

2015年3月28日~4月5日に神戸市で開催される日本医学会総会の公開イベント「未来医XPO」にて展示された後に京都大学iPS細胞研究所にて展示され一般の方も遊べるようになる。

 さいころ

Photo : Mariano Kamp on flickr

まだまだあった!?iPS細胞を学べるゲーム

実はiPS MASTER以外にもiPS細胞について学べるゲームが存在した。それは立教大学と日本大学の学生たちが2011年に共同開発した「iPS細胞すごろく」。先ほどのゲームはiPad用のデジタルゲームであったがこちらは昔ながらのアナログ。内容はプレイヤーがiPS細胞による移植手術を受けるためにルーレットを回してコマを進め、アイテムやコインを集めながらゴールを目指すというもの。

ゲームを考案した立教大学の大嶋絵理奈さんによると「研究成果が表れるのは一朝一夕ではなく、実際には多額な資金など、さまざまな要素が必要であることを一人でも多くの方に知っていただきたいと思い、あえて紆余曲折しながらゴールにたどり着くようなシナリオを設定しました。実際にクリアするのも非常に時間がかかると思います。」とのこと。

こちらも「研究」のリアルな難しさを再現したゲームと言えそうだ。ちなみにすごろくは一般の方に貸出もしているそうで、アナログ派な方やみんなでワイワイ学びたい方はぜひ挑戦してみてはいかがだろう。

 

京大のセンス、ぎゅっと。SENSE KYOTO


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【トップ画像】 : U.S.-Japan Council on flickr
【参考】: ―ズバッと!東大な日々。―の、その後の日々。 / 京都新聞 / 立教大学ホームページ
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