京大教授・佐伯啓思「自衛隊体験入隊推奨」で非難轟々!?

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京大の名物教授・佐伯啓思氏が雑誌『SAPIO』に寄稿した文章がネット上で波紋を呼んでいる。TwitterではNEWS ポストセブンに載せられた『佐伯啓思・京大教授 中高生に社会福祉や自衛隊体験入隊推奨』の記事をもとに多くの批判の声が挙がっている。

 「無私」の精神を見直すべき?

議論を醸している記事は百田尚樹氏の代表作『永遠の0』から話が始まり、その題材となっている特攻隊員のもつ日本的精神についてまず焦点が当てられる。さらに京大の教授でもあった哲学者・西田幾多郎の思想を持ち出して、西田の論じた「無私の精神」が特攻隊員のもつ日本的精神の基底を成すものであるとしている。

しかしながら戦後は戦前否定の教育によってこの思想が私的権利の主張へと置き換わってしまったと述べられている。またこの「生命至上主義」と言える私的権利の主張は西洋にはない日本独自の思想であり、西洋においては「国民」と「市民」の一体的な概念と見なされ、「国民=市民」が兵役義務に代表されるように自らの手で主権を守っているのに対し、日本は「国民」は統治機構の対象と考えられ「市民」の意味とは乖離しているため、市民的義務を果たす公共精神を涵養する必要があるとしている。

そこで佐伯氏は中学・高校時に社会福祉や自衛隊体験入隊などを通し、奉仕や国防を実感することを勧めており、理想として「自発的に『無私』の心で仕事や訓練をする」ことを掲げている。

Twitterでは「正気か」「くだらない」などの批判が多数

Twitterではこの他にも文章の内容に批判的なツイートが目立った。無論、これらの意見が佐伯氏の発言へのすべてを反映しているわけではなく、批判的なツイートが「バカ」だと言っている考えも人によっては至極真っ当な意見のように映るだろう。

佐伯氏が繰り返し強調している「無私の精神」について、また取り上げた記事の内容ついては佐伯氏が書いた『西田幾多郎 無私の思想と日本人』(新潮新書)の第5章「特攻精神と自死について」により詳しく述べられている。どういった背景を持って述べられた考えなのかを知る一助にはなるだろう。戦後70年を迎え、特攻や戦前戦後の思想についても考えたり聞いたりする機会が増えると思われる。大学生のみならず若い世代の人たちは目を逸らすことなく向かい合い、自らの考えを模索しなければならないだろう。たとえその考えが「バカ」と罵られることがあっても「無関心」よりは立派な姿勢だと思いたい。

 

京大のセンス、ぎゅっと。SENSE KYOTO


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【トップ画像】 : Davide Restivo on flickr
【参考】: NEWS ポストセブン
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