【連載】サンフランシスコの京大生が伝える、強烈なスペイン人学生たちとの出会い

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サンフランシスコからの寄稿記事第二弾です。今回、三浦さんが紹介してくれるのは、デザイン思考やイノベーションなどのキーワードで有名なIDEOという会社と、そこに辿り着く機会を掴んだ過程の話です。

こんにちは。アメリカ滞在についての記事、第二弾です。(第一弾はこちら

イノベーションを司るIDEOへ訪問

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みなさんは、コワーキングという言葉を知っているでしょうか?コワーキングとは、事務所スペース、会議室、キッチンなどをシェアしながら人が働くことができるサンフランシスコでは一般的になってきた働き方で、コワーキングスペースとはその場所のことを指します。

ある日、僕はImpact Hub San Franciscoというコワーキングスペースで、たまたまそこを使っていたスペイン人グループに話しかけ、後日もう一回会うことになりました。するとそれが偶然、企業訪問へとつながることになり、IDEOを訪問することができましたIDEOはプロダクトのデザインだけではなく、組織を創造的にする組織開発や、あらゆるサービスをデザインしています。デザイン・コンサルティングの分野では最高峰の企業です。それだけでなく、IDEOが提唱するデザイン思考という言葉は、近年ビジネス界で大変注目されてきています。このIDEOというデザイン思考の総本山ともいえる場所に行く機会を得ることができ、数々のイノベーションを引き起こしている職場を見ることができました。

IDEO訪問については私が記事を投稿しているコミュニティページがあるので、より深く読みたい方はそちらの記事を読んでみてください。

今回はスペイン人学生たちと関わっていて気付いたことを書きたいと思います。私が出会った学生たちは、大学3回〜4回生で、大学の卒業のために必須のプログラムの受講のためにサンフランシスコに来ていました。約1ヶ月弱の滞在だそうです。

自らプロジェクトを動かすことが卒業要件

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彼らは大学に紹介された団体・企業と連絡を取り、自分たちでプロジェクトを立ち上げて、実際にビジネスを行うようです。全体のグループがプロジェクトごとに数名ずつに分けられ、それぞれのプロジェクトにて活動をし、時々プロジェクトの進展についてグループ全体で共有する時間を取っているようです。彼らのプロジェクトで常に大事にされているのが、「Learning by Doing」という考え方。教科書を読む、先生の話を聞くのではなく、自分たちで起業したりプロジェクトを行ったりすることで、自分の経験の中で学んでいきます。

まず、海外での経験、そしてプロジェクトの中でチームで働く経験が卒業の要件であることに驚きました。ビジネス系の学問を選考している学生で、全てのスペイン人がそのようなプログラムに身を置くわけではありませんが、「Learning by Doing」を徹底しているスタイルのプログラムは聞いたことがなかったので、新鮮に感じました。

海外に出ると、日本以上に自分の知らないこと、予想もしていなかったことに触れるきっかけがたくさんありますね。私が海外滞在に求めているのは、当然だと思っていることが崩れる瞬間だったり、さらに新しい考え方・方法との出会いかもしれません。

スペイン人の積極的な動きから得た刺激

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スペイン人と交流している中で、彼らが訪問するIDEOのサンフランシスコ支社に行かせてもらうことになりました。そこで大きく感じたのは彼らの質問の量の多さでした。彼らは、IDEOの社員の方に次々と質問をしていて、自分も質問したのですがそのタイミングを見つけるのが大変なくらいでした。日本の授業を受けている時、授業によりますが、質問があるかどうか尋ねられても、比較的ないか少しの質問で終わってしまう印象があります。しかし彼らは質問を通して、学ぶ姿勢に溢れていました。少しでも訪問している企業のことを理解しようと努め、目の前の時間を最大限活かそうとしているように感じました。

私は3回生の時に交換留学でカナダのケベック州に行ったことがあるのですが、この時も同じような印象を感じたのを思い出します。旅についてのディスカッションのクラスを取っていた時、課題をしてきた後、まるまる1時間くらいディスカッションすることもありました。話すことで学ぶ・聞くことで学ぶという双方向のやり取りの中で学ぶことに彼らは慣れているように感じます。

さらに驚いたのは、訪問する先をどういう風に見つけたのかスペイン人の彼らに質問した時のことです。彼らは大学の提携プログラムで来ているにも関わらず、大学側は訪問する企業・団体を見つけるのを手伝ってくれないとのことです。つまり訪問したい企業には自分たちの方法で連絡を取り、訪問するところまでつなげるしかありません。LinkdinやFacebook、さらには公式ウェブページに至るまで、コネクションが無い中で、メンバー総動員でアポを取るために動くようです。自分たちで連絡を取らなければ、サンフランシスコに滞在している期間が有意義なものにならない。だから自分たちでなんとかアポを取って、訪問する。このようなバイタリティに溢れた学生さんたちでした。

ハッとさせられたのは、プログラムでサンフランシスコに来ていようがどうであろうが、自分たちで行うことを決めて、実行して、道を切り開いていくたくましさです。機会は与えられるのではなく、創り出していくものということを再認識させられた出来事だったと思います。

最後に、スペイン人学生たちのオープンさが印象に残りました。会って二回目の自分を企業訪問に誘ってくれたり、さらには企業訪問に行った後に作ったレポートを共有してくれたりもしました。プログラムの外の人だから関係ないと切り捨てるのではなく、興味があるなら誘って一緒に来てもらうというオープンな態度で接してもらったことは、とても頭に焼き付いています。

 


 

今回はそんな、スペイン人学生たちとの出会いについての投稿でした!出会いが旅を面白くする。そんなことを実感した一日でした。

 

京大のセンス、ぎゅっと。SENSE KYOTO


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【Special Thanks】: 三浦祥敬さん
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