【牧浦土雅に続け】いま京大で最も『アフリカ』に近い京大生が、世界に飛び出る日

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2014年にTEDが選出した『世界の12人の若者』に選出された日本人、牧浦土雅さん。1993年生まれ、21歳という彼は、ルワンダで国際協力機関と農民をつなげるプロジェクトを実行後、世界・途上国を股にかけて国際的に活躍する若者です。そして実は1993年生まれで、もう1人、アフリカで起業を狙う京大生がいます。今回はグラミン銀行創設者で、ノーベル平和賞受賞者のムハマド・ユヌス氏の理念の実現を目指すビジネスコンテストにて見事優勝を遂げたask4iの代表、京都大学現役理学部生の相木悠一さんに迫りました!


そもそも、ユヌス&ユース・ソーシャル・ビジネス・デザイン・コンテスト(Yunus & Youth Social Business Design Contest 2015)とは何か?公式ページを見ると、『若者がもつ“情熱”“創造性”“テクノロジー”を最大限に発揮させ、自らの将来をデザインする力を持つアントレプレナーシップを持った若者を増やし、社会の ニーズに応える革新的なソーシャル・ビジネスを創出する』ことを目的に始まったビジネスコンテストとあります。

簡単に言えば、『社会問題を解決できる若者を育てる』というコンテストです。

●チーム名は『ask4i(アスクフォーアイ)』

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相木さんが率いるチームの名前。それは、チームに所属するメンバー『相木さん』『下郡さん』、『久保田さん』、『石垣さん』そして、『4人』で構成されていることから、その頭文字と人数をとって『a s k 4 i』という団体名にしたそうです。

相木さん曰く、『自らの名前の頭文字を取り入れることで「当事者意識を持つ事業家であること」を表しつつ、’ask for’という「他者に求める」という意味のフレーズを取り入れることで「他人を巻き込む力」を表現しています。最後の’i’は’ideal’や’innovation’を意味しており、これらを組み合わせることで総じて「当事者意識を持ちつつ理想の変革に向けて周りを巻き込むチーム」という思いが込められた名称となっています。』

たった5文字に色々な想いがつまっているんですね!

●ウガンダでの原体験が、アイデアを産んだ。

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AIESECという海外インターンシップを提供する学生団体に所属していた相木さんは、2年生の夏に自らウガンダへ一ヶ月半インターンに行きました。はじめからウガンダに行きたかったというよりは、調べているうちにアフリカのNGOの仕事に惹かれその時たまたま受け入れ先があったウガンダを選択したといいます。このWATHYAプロジェクトの種は、そんなきっかけから芽生え始めました。
相木さんが、実際にウガンダに行き痛感したことが『親という存在のありがたさ』
『自分には親がいない。親というのは自分が何もしなくても一方的に愛情を注いでくれる存在。この存在がいかに素晴らしく、いるかいないかでは大きく違う。』と、ウガンダのある若者が話してくれたそうです。親を亡くした多くの子供は肉体労働を余儀なくされます。その若者は相木さんが日本語を教えると、次の日にはしっかりとその日本語を使いこなしていました。そんな才能がある、学ぶ意欲がある若者であっても、親がいないことから生まれる『貧困』が、彼から教育の機会を奪ってしまっていたのです。

またある別のウガンダの青年が、「目の前に高価なものがあると盗みたくなる気持ちはどうしても生まれてしまう」と言っていたそうです。相木さんと同年代の彼は真面目で勤勉な性格。どんな優しい人間であっても、同じ状況に置かれたら、魔が差すのでは。相木さんはそう感じました。

●同年代の若き起業家に出会い、転機が訪れる

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帰国後の相木さんは、日常に追われる中でも、何かアフリカの彼らのために自分にできることはないかと常に考えていました。そんな彼に、3年生後期に転機が訪れました。そのころ、漠然と社会起業家というものに憧れを抱いていた相木さんは、すでにウガンダで起業したことのある人を含め、多くの人に話を聞きに走り回りまわっていました。そしてその中で、同年代で世界を舞台に活躍している起業家・牧浦土雅さんにも出会い、自分も何かできるのではと感じたそうです。

こうした転機を経て、アフリカで雇用、教育を提供したいという想いが強くなった相木さんは、このコンテストに臨み、見事優勝を果たしたのです。

●日本の万引き犯をアフリカ人が発見する・・・!?

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さて、相木さん率いるask4iが考え出したビジネスプランとは一体どんなものだったのでしょうか?

現在日本では防犯カメラが路上やコンビニなどいたる所に存在していますが、万引き件数は依然として多く、防犯カメラがうまく機能しているとは言いづらい状況。その原因はせっかく防犯カメラを使っていてもその映像を常時チェックすることができないことであると相木さんは考えました。そこで、 ask4iはインターネットを通じウガンダの人たちに防犯カメラを常にチェックしてもらい、不審な人物をみつけたら日本の店員に通知し万引きを事前に食い止めるという通称『WATHYA事業』を編み出しました。また、働き手であるアフリカ人には監視業務にプラスして、仕事をする上での基本的スキルや簡単なプログラミングなどの教育提供も考えています。

そこには最終的には会社にずっと残るのではなく、他の場所で活躍してほしいといった強い思いがあるのです。

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●課題を乗り越え、アフリカの貧困を変える

ただし、課題もまだまだ山積しているといいます。

日本の防犯システムの課題ともうまくリンクさせ生まれたこのアイデアですが、ウガンダ人への信頼がなければ成り立たない仕組みでもあります。比較的マイペースで怠惰だというイメージを持たれているアフリカ人が果たして契約通りに仕事をしてくれるのか?

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しかし相木さんは、この問題の解決は、確信を持って『できる』と言います。実際にウガンダで出会った多くのウガンダ人が勤勉で努力家だったからです。もちろん、資金など他の課題もたくさんありますが、アフリカ人との信頼関係があれば、このアイデアはきっと実現できるはず。そして、実現すれば、アフリカの貧困という社会問題を解決できるのかもしれません。


現在相木さんはこのプランに本気で取り組む覚悟を決め、来年4月から再びウガンダに行く予定だといいます。事業化という目標に向かうため、京大を休学することも考えているそうです。一方で、事業化は1人では成し得ません。ビジネスコンテストのメンバーは、卒業後別の道を進む人もいるため、改めて事業化に向けた仲間を、相木さんは募集されています。

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ご興味お持ちの方は、相木さんのfacebookページからコンタクトをどうぞ!
相木さん主催のソーシャルビジネス、社会問題の勉強会
iThey’re」が、毎週水曜日18 時半から、京都大学吉田キャンパス内で開催中です。
こちらも参加者募集中とのことです。興味があれば参加してみては・・・?

 

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京大のセンス、ぎゅっと。SENSE KYOTO

【協力】:相木悠一さん

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