【ロマンあふれる!?】 附属図書館ミステリーツアー

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京大には、50もの図書館がある。その中でも、京大生が最もお世話になっているであろう図書館といえば、附属図書館だろう。なんと、1日平均で3000人、テスト期間には6000人もの人が訪れる。そんな附属図書館にまつわる噂について、利用支援課の赤澤さんにお話をしていただいた。


①書庫にはお宝が眠っているらしい!?8

 

皆さんは、附属図書館には地下のフロアがあることはご存じだろうか?

附属図書館には、入り口がある1階より下に3つもフロアがある。地下は書庫となっていて、古書店でしか手に入らないような本や雑誌が棚に並べられていて、京大生なら、地下書庫に入ることはできる。実は、そんな地下書庫の中にも、普段は入れない、準貴重・貴重書庫があると聞き、今回、取材の名目で入れないものか、とお願いしてみたのだが、残念ながら、入ることはできなかった。(附属図書館の職員さんでも本当にごく一部の必要最小限しか入れない。入れるわけなかった。)そこで、準貴重・貴重書庫の中に何があるのか、聞いてみた。
・準貴重書庫
ここには、主に博士論文が所蔵されている。博士論文は博士号をだした大学と国会図書館に保存する国の規則があるので、明治時代からの論文がいくつも保存されている。
・貴重書庫
準貴重書庫のさらに奥に、貴重書庫があり、ここには、国の重要文化財や国宝なども所蔵されている。奈良の東大寺の正倉院のように、全面木造なので、資料保存に適した温度や湿度に保たれている。
所蔵されている国宝には、今昔物語集の一番古いもの(平安時代末期)がある。こういった貴重な書物は、公家に伝わったものを京都帝国大学が受け入れたため、今も京大に保存されているものが多いようだ。先述の通り、準貴重・貴重書庫に入ることはできないが、中の資料の多くはオンラインで閲覧することができる。

準貴重・貴重書庫の所蔵物もすごいが、地下書庫にもお宝はある。例えば、『解体新書』が地下書庫には保存されている。地下書庫にある、ということは、京大生なら、実際に触れてみたり、借りて家に持って帰ることができるのだ!他にも歴史ある書物がたくさん並んでいて、ほかの図書館なら貴重書庫に置かれるような本も、附属図書館では棚に置かれている。赤澤さん曰く、「時代を超えてきた本にぜひ触れてほしい」とのこと。素敵!

②附属図書館には妖精がいるらしい!?

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附属図書館の至る所にいるこのキャラクター・・・ではなく、妖精を見たことはあるだろうか?この妖精の名前は、クラちゃん(青)とインちゃん(黄)。ここで、2人の設定・・・ではなく特徴を紹介しよう。
・性別→不明
・身長→12~13cm(二人合わせて)
・趣味→読書
・好きな食べ物→総長カレー
・附属図書館に住んでいて、京大の本をすべて読んでいる
・普段は附属図書館4階中庭の植え込みに住んでいて、誰もいなくなると地下書庫に現れる
・クラちゃんが京大を訪れたときに、学食で食べたカレーに感動し、隣で同じくカレーを食べていたインちゃんと仲良くなり、ともに行動するようになった。

何とも京大生がシンパシーを感じそうな設定がよく練られている。クラちゃんとインちゃんは、図書館職員の方の発案で2012年に誕生した。図書館のイベントに参加するとグッズももらえるらしい。附属図書館のどこかにいる、フェルトでできた手作りクラちゃんインちゃん人形を見つけられたら、願い事がかなうかも・・・!

クラちゃんインちゃんのさらに詳しい設定を知りたい方はこちらへ
http://www3.kulib.kyoto-u.ac.jp/etc/somu/character/index.html

③京大生がまだ知らない便利なサービスがあるらしい!?

スクリーンショット (1)・・・

・「My KULINE」
全学生共通ポータルや図書館に置かれたパソコンからログインできる「My KULINE」は、オンラインで図書の貸し出し予約ができるだけでなく(※ログインは自宅などネットにつながった状態ならばどこからでもできます。)、京大内の別のキャンパスの図書館から、本や論文を取り寄せることができる。つまり、読みたい本が桂の図書館にしか置いていない場合でも、吉田キャンパスの図書館に取り寄せることができる。返却の場合も同様で、吉田の図書館で借りた本を、桂で返却することもできる。京大の図書館は全体で、690万冊もの本を所有している。これは、国立国会図書館と東大図書館につぐ国内第3位の所有数で、「My KULINE」を使いこなせば、これほど多くの数の本を手軽に読むことができる。全学共通ポータルにログインすれば、すぐに利用できるよう便利に設計されている。なるほど、「My KULINE」が便利なのはよくわかったけど、いまいち使い方がわからない・・・という人は、附属図書館が開催している講習会に足を運んでみよう。

 

・「電子ジャーナル・電子ブック・データベース」

京都大学では、たくさんの電子ジャーナルや電子ブックを読んだり、データベースを検索することができる。例えば、読売新聞。なんと、明治時代の読売新聞第1号から今朝の朝刊まで読むことができるのだ。

 

・「KURENAI」(http://repository.kulib.kyoto-u.ac.jp/dspace/)
「KURENAI(京都大学学術情報リポジトリ)」は、京大の学術研究の成果を発信する、というコンセプトのもと、京大が出している雑誌や、京大教授の出した論文を公開している。なんと山中伸弥教授がノーベル賞を受賞する元となった論文も、「KURENAI」で見ることができるのだ。

【最後に】

せっかくなので、赤澤さんに京大生に読んでもらいたい、おすすめの本はあるか聞いてみた。

・『京都大学百年史』

京大百周年を記念して作られた。全8冊にもおよび、戦前からの京大の歴史がかなり詳細に綴られている。京大生なら一度は読んでみるべき。「KURENAI」でも読むことができる。

・『ゆとり京大生の大学論』(ISBN:9784779507779)

京都大学の教養教育改革の動きがきっかけとなり、京大の先生方に学生がインタビューをして、「学び」「教養」とはどういうものか、大学とはどうあるべきかについて、学生目線で作られた本。

・『図書館に訊け!』(ISBN:9784480061867)

同志社大学の図書館員の方が、図書館の便利さや、上手な使い方を教えてくれる本。図書館をよく使う人は読んでおいて損はないだろう。

 

もちろん、これらの本はすべて附属図書館に置かれているので興味をもった人は読んでみよう。

 

 

本を読みたいとき、静かに勉強をしたいとき、空きコマができたとき、突然降り出した雨に打たれて足止めされたとき、思い出してほしい。京大には魅力たっぷりの附属図書館があることを。


(文:ウイイレやめたい)

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