【京大の知】チャレンジコンテストSPECで採択された6つのアイディアがおもしろい!

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LEGOで熱核融合炉を作っちゃう!?京大が開催する京大生チャレンジコンテストSPECで採択された6つのアイディアがあまりに独創的だったり、社会問題に切り込んでいたりと、おもしろそうなものばっかりなので、一挙にご紹介。京大生の知をとくとご覧あれ。


京都大学が京大生のためのチャレンジコンテストを開催しているのをご存知でしょうか。その名も京大生チャレンジコンテストSPEC(Student Project for Enhancing Creativity)。

SPECはゴリラ山極総長の打ち出す「WINDOW構想」の精神に基づき、京大生を応援するプログラムで昨年から始まり、今年で2回目を迎えます。京大らしい自由で創造性のあるプロジェクトを募集し、コンテストで選ばれたプロジェクトに対して寄付を募って助成金として支援するというもので今年は6つのプロジェクトが採択されました。

そこで採択された6つのプロジェクトをみてみると、さすが京大が認めた、と思わせるものばかり。どれもこれも本気で取り組もうとしているのが伝わってきます。その6つがこちら!

【①地域農家の新鮮野菜を搭載した移動式キッチンPHAREがキャンパスを駆け巡る】

headshot_Haruka Ueda.jpeg(申請者:農学研究科修士2回生 上田遥さん)

“大学生を取り巻く食環境は悲惨です。必要カロリーに満たない“崩食”気味の食生活、安価で便利すぎる食堂やコンビニの利用による鈍化する料理技能などの問題が顕在化してきています。

本プロジェクトは、こうした状況を改善するため、地域農家が朝一で収穫した新鮮野菜を搭載したキャンパス内移動式オープンキッチン「PHARE(ファーレ:仏語の灯台の意)」を起点として、食育の機会の創出を目的としています。”(SPEC HPより)15622731_219703371809744_18974329716179591_n.jpg

ぐぬぬ、最近スーパーに買い物に行くのも面倒で金もないし、近くのコンビニで買ったさんまの蒲焼の缶詰(¥200弱)と白ごはんだけの食事や、食堂でかけうどん⁽¥172)だけ食べて生活している平凡な学生にはとても心が痛い。すべて見透かされているようです。

こちらはすでに数回、試作運転が行われていて、堀川ゴボウや聖護院大根などを仕入れ、北部構内にて調理実演、野菜の煮炊きを行っているようです。今年度で京大にてモデルを確立したのち、来年度以降は全国の大学に展開するとのこと。気軽に美味しい野菜が食べられるのも、大学での楽しみの一つになるかもしれません。

【②フランスにLEGOでITERを建設するプロジェクト】

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(申請団体:京大レゴ部、代表者:エネルギー科学研究科修士1回生 八尾栄彰さん)

ITERとは国際熱核融合実験炉のこと。未来のエネルギー源として期待され、フランスで建設中ですが、運営の困難さから計画が遅れているとのこと。

そこでまだ完成していないなら、実寸を実感できる模型をLEGOでつくろう。なんでそうなる。と思わず唸ってしまいそうな発想ですが、とにかくLEGOで模型を作ってみると、なんとITER機構の公式HPでも紹介され、今回、ITER機構からの申し出により、フランスでそれをつくることになったそうです。ITERモデル.jpg

“核融合装置の構造を学び、正しい工学的知識に基づいて製作したLEGO-ITERを、フランス現地にてアピールしたいと考えています。

本プロジェクトでは、完成したものを運ぶのではなく、1週間かけて現在あるLEGO-ITERよりもさらに精巧なものを現地で製作、プロセスも公開します。それにより、我々の核融合研究やアウトリーチ能力の高さをPRすることにつながります。

京大レゴ部の部員がITER建設地であるフランス・サンポールレデュランスに赴き、より精巧なLEGO-ITERを見せることで、工期の遅れている現地スタッフに“喝”を入れてきたいと思います。”(SPEC HPより)

京大生がLEGOで世界にその能力をアピール。実に頼もしい限りで誇らしいです。是非とも喝を入れてきてください!(笑)

【③国際社会で活躍できる人材の心理学的研究:関係志向性の機能に着目して】中尾2.jpg

(申請者:人間・環境学研究科博士後期課程2回生 中尾元さん)

グローバル社会の現代、物事の多様化が進む中で、異なる文化間の交流が大切なのは言うまでもありません。そのなかで対人関係を結び、信頼関係を築く能力を心理学では『異文化間能力』といいます。(大雑把にいえば異なる文化でも通用するコミュ力というやつですね。)

“従来、心理学の分野では前述のような資質は「異文化間能力(Intercultural competence)」と呼ばれ、この能力には「関係志向性」が関わっていることが明らかにされてきました。しかし、これまでの綿密な事例的研究や質的研究に基づいて、関係志向性の機能についてさらに実証的な検討をしていくことが課題として残されています。

ここでの「関係志向性」とは、①行動の手がかりと評価の明示(現象ベース)、②相互関係の改善(対人ベース)、の2つで定義されます(cf.Ruben,1989;Watanabe,2005)。

これまでの研究で残された課題に取り組むべく、本プロジェクトでは異文化間能力の高さと関係志向性の強さとの関連を実証的に検討することを目的としています。”(SPEC HPより)測定ツール1(差し替え).jpg

うーむ、なかなか専門分野ではないので理解するのは難しいですが、異なる文化をもつ人に対するコミュ力上昇のための研究をするということでしょうか。中尾さんは今後、海外での研究調査に励むようですが、もしこの研究がうまくいき、国際社会で活躍できるスキル向上のためのトレーニング方法が確立されれば、私のようなコミュ障でもバンバン異文化コミュニケーションがとれるようになるのでしょう。

そうなりゃ、彼女のひとりやふたりも簡単に、、、ぐえっへっへっへ(ゲス顔)

中尾さん、是非頑張ってください!応援しています!

【④親日指数世界一のインドネシアから若者を招待し、未来アジアを考えるOne Week Japanツアー】

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(申請団体:京都東アジアコミュニティー(K-EAC)、代表者:医学部2回生 吉川健太郎さん)

こちらは親日大国インドネシアの若者向けに単なる語学研修だけにとどまらない日本での新しいツアーを計画するというプロジェクト。インドネシア学生がやりたいこと、将来役に立つことを現地スタッフと協力しつくりあげ、今後のキャリア形成に利用してもらうのが目的です。

“日本企業にとっても、アジアの若者の声を聴くことで、今後の人材確保における戦略作成につなげることができるため、双方にとって利益となるツアーです。

本ツアーを成功させ、第二弾、第三弾と続けることで、より多くのインドネシア人学生に日本に来てもらい、日本に関連するビジネスに就いたり、日本とインドネシアの友好関係を深める存在となってもらうことは、日本の国益にも直結すると考えています。”(SPEC HPより)

日本の国益のことにまで言及するとは、ここまで考えられていて代表の吉川さんは学部2回生というのだから驚きです。す、すごΣ(・□・;)

【⑤歩きスマホ撲滅に本気で取り組みませんか?―潜在意識への心理学的アプローチの提案―】

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(申請者:文学研究科博士後期課程1回生 上田竜平さん)

こちらは分かりやすいですね。歩きスマホ撲滅に向けたプロジェクトです。今年はP〇kém〇n GOの登場で歩きスマホが注目されましたからね。道行く人とぶつかりそうになったり、危ない思いをした人も少なからずいるのではないでしょうか。

“本プロジェクトは、認知心理学の知見を活用することで、短時間かつ低コストで実施可能な歩きスマホ対策の提案を行います。その方法は、「視線の画像」があるだけで、人は無意識のうちに利他的に行動する「gaze effect」という知見を活用するもの。つまり「見られているだけで良い子になる」という潜在的認知を活用することで、視線ポスターの設置による歩きスマホ率の減少を目指します。

大きな社会問題となりながらも、利用者のモラルとマナーに委ねられている現状の「歩きスマホ」。低コストで実現可能な対策方法を、京都大学から発信することで、安全で快適な生活を守りたいと思います。”(SPEC HPより)

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【⑥教えと学びのプラットフォーム】S__180953094.jpg

(申請団体:Starport.com、代表者:経済学部3回生 鷲見まどかさん)

こちらは大学生どうしが自分の持つスキルを気軽に交換できるようなサービスの提供を目的としたプロジェクト。

“私たちが目指すのは、大学生の有り余る才能をマッチングさせることで、誰もが新たな刺激を受けたり与えられたりできる世界。英語を学びたいと思っている麻雀サークルの人と、麻雀を始めてみたいと思っている帰国子女を、オンライン上でマッチングさせるといった、「スキルのシェアリングエコノミー」です。

主体的に人に何かを教え、新しいことを学ぶことで他人に認められる。それらは自信と活力につながります。誰もが個性や強みを伸ばしながら、自信を持てる社会の実現こそ、本プロジェクトのビジョンです”(SPEC HPより)top-image1.jpg

たしかに大学生になって勉強やサークルの合間に習い事をするって、お金も時間もかかることです。大学生とだったら気軽にできるし、新しい出会いもあるでしょうからいいですね。それに京大生なんて勉強以外にも音楽とかスポーツも優秀な人もたくさんいますし、それを自分だけのものにしておくのはもったいないかもしれません。


いかがだったでしょうか。彼らの発案したこれらのアイディアがもしかしたら数年後、ものすごい大成功を収めるかもしれません。変人だのなんやら言われることも多い京大生ですが、凄い人たちもやっぱりいるところにはいるんですね(笑)

来年、第3回が開催されることがあれば、我こそはという京大生はチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

【彼らを応援したい方は】

彼らの活動を応援したい、寄付したいと思った方は、こちら京大生チャレンジコンテストSPECから。寄付締め切りが1月31日までなのでお早めにどうぞ。

SPEC Facebookページのいいねもよろしくお願いします。


【協力】京都大学総務部渉外課基金室

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