【南極で石拾い!?】京大教授インタビューシリーズ第二弾 総合人間学部 石川尚人教授

標準

好きなことにのめり込め!!

最近やたら「寒い、寒い」と宣う京大生諸君、いっそのこと南極にでも行きませんか??

京大教授インタビューシリーズ第二弾の今回は、なんと三度も南極観測隊に参加しているという総人の石川尚人教授にお話を伺ってきました。南極だけでなく世界中を飛び回っているという石川教授。一体何が彼をそこまで突き動かしているというのでしょうか??

石川教授からの京大生へのメッセージ、ぜひお聞きください!!


京大ラグビー部の副部長でありながら、地質学者として世界中で活動している石川教授。今回は、そんな文武両道な石川教授の南極でのエピソードから、学生時代のお話まで様々なことを伺ってきました。シリーズ恒例(予定)、京大生に向けてのメッセージもお見逃しなく!

〇大陸移動説を示すため、世界中へ!!

ドイツのアルフレッド・ウェゲナーは大西洋を挟む大陸の海岸線の形状の相補性に着目し、様々な資料に基づいて、約三億年前の地球にはひとまとまりの大きな大陸、超大陸パンゲアが存在し、それが分裂・移動を繰り返して現在に至ったと考えました。(1912年 大陸移動説を提唱)

 

―なぜ南極へ行かれたのですか?

石川教授:僕の分野は簡単に言えば「地質学」なんだ。その中でも僕は大陸移動について研究していて、かつてアルフレッド・ウェゲナーが提唱した大陸移動説を示すために世界中の岩石を調べてるんだよ。その一つとして、南極大陸を構成する岩石が大陸移動前の地球上のどこにあったのか、それを調べるために南極に行ったんだ。5億年、10億年、20億年前なんかの石の情報が知りたくてね。

dsc_1871

実際に石川教授が南極から持ち帰った石。右から、19億年前、5億年前のもの。左端の石を採取した地域の同様の岩石からは、39億年という年代値もでるそうだ。

 

〇石の磁化からかつての大陸が分かる!?

―石からかつての大陸の情報が分かるんですか?

石川教授:地球には磁場が存在するよね。簡単にイメージすると「地球の真ん中に棒磁石」がある感じ。この「棒磁石」のことを地心双極子っていうんだ。

―なんとなくわかります。方位磁石のN極が北を指すものですよね。

石川教授:そうそう!方位磁石は地磁気の方向に揃っているからN極は常に北を向くんだよね。でも本当は地磁気っていうのは水平方向だけじゃなくて、垂直方向にも働いているんだよ。例えば、北半球では方位磁石のN極は少し下向きになって、逆に南半球では少し上向きになるんだ。

sciencecafe-3

―なるほど。それは知らなかったです。

石川教授:それと地磁気っていうのは不安定なもので常に揺らいでいるんだ。過去にこの地磁気が完全に逆転しちゃったことも何度かあるんだよ。

―それじゃあ、方位磁石のN極が南極を指すようになってしまうってことですか?

石川教授:衝撃だよね(笑)でも実際そういうことが何度か起きているんだ。それで話を戻すと、僕はこういった地磁気の情報と岩石の「磁化」の情報から、過去の大陸を推定するという手法をとって研究しているんだ。そんな研究分野を「古地磁気学」って言うんだけど。そもそも岩石には、磁性を持つ成分が含まれているんだよ。それが磁場の影響で弱い磁石のようになることを「磁化する」っていうんだ。そして、岩石ができるとき、要するにマグマが冷えて固まったり、砂や泥が押し固められたりするとき、岩石は磁化してその時の地磁気の方向や強さといった情報を記録するんだよ。そこから、僕たち研究者はそれをもとにかつての地磁気の極の位置を推定するんだ。そして極の位置が分かったら、それをもとに地質学、古生物学、岩石の年代なんかの情報と合わせてそれに合うように大陸を再配置する。そうすることでかつての大陸を推定することができるんだ。

sciencecafe-5
↓続きはこちらの2⃣をクリック

広告